セロー225W リア足周り整備

前回に続き、リア周りの整備です。


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前回のようにフロントをリフトアップさせる場合、フラットなリフトスタンドだとセローのエンジン腹下の形状が悪く安定しない。
今回はリアを持ち上げるため、スタンド位置をリアに持っていく。スイングアームの付け根辺りだと平らなために安定する。


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マフラーをはずす。
今回はマフラーとエキパイ接合部からのオイル漏れも修理するつもり。


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まずはリアタイヤを外す。


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リアブレーキキャリパーやチェーンなどを外し、タイヤを抜く。


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ベアリングシールを抜いてグリスの様子を確認する。
予想通りグリスが乾いて劣化している。


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リアには3つのベアリングが装着されているが、とりあえず左右の2箇所だけでもグリスを詰めておく。


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スイングアームの取り外し。
ピボットシャフトをめがねレンチで回して抜くのだが、とんでもなく硬い。
グリスが切れて固着しているのだと思われる。
径が大きいので、工具でしっかり力を入れて回せば何とかなる。


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ピボットシャフトは抜けたが、こんどは残り2箇所のリンクシャフトを抜かないとスイングアームが抜けない。
ところがブレーキペダルの一部やリアブレーキマスターシリンダと干渉して物理的に抜けない。
仕方が無いのでマスターごと全部をバラすことになる。
どう考えても設計ミスだろう。20年前のバイクに今更文句もないのだが、さすがセローというべきか。


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やっとスイングアームとリンク一式が外れた。



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普段は手が届かないリンク接合部やエンジン下。
チェーンオイルの飛び散りやエキパイからのオイル漏れやらでとにかく汚れている。
今回である程度きれいにしておく。



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スイングアームとリンクを分解する。
オイルと泥で真っ黒だ。


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マジックリンで大まかにこびり付いた汚れを溶かす。
パーツクリーナーをぶっ掛けまくり、とにかく油汚れを落とす。
ややマシになったが、これ以上は気力が持たないのである程度で妥協する。

この手の油汚れって、通常の洗車用洗剤では全く落ちない。
業務用アルカリ洗浄剤とかでないと油を伸ばすだけになってしまう。
手軽なのはマジックリンを使うとそれなりに汚れが落ちる。
ただしアルミに長時間接触させると変色したりするので注意が必要。
少し高いけど業務用洗剤買おうかな。


分解したリンクなどは部品点数が多いのでなくさないように並べておく。


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セローって、リンクもスイングアームもベアリングじゃなくてカラーなんだよね。。
グリス充填用のニップルも点検しておく。
普段からこのニップルを定期的に使用してグリスを追加しておかないと、中でグリスが乾いて固着してしまうのではないか。


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チェーンスライダーの交換・・というか取り付け。
1KH-22151-00 シール,ガード 3,455

元からついていたチェーンスライダーは真っ黒かつ半分砕けて原型を留めていない。
半分は砕けて何処かへ飛んでいったらしい。

この部品は常にチェーンと接触して削れていくので、古い車両なら大体は要交換だ。
この部品はスイングアームを完全に外さないと交換できない。
色からして新品と違いすぎる。でも¥3,455は高いな。


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洗浄してグリスアップした部品を組んで、スイングアームを取り付ける。
取り外すときに難儀したブレーキ一式と干渉して取り付けにくい。


なんだか知らんが、セローってブレーキホースの取り回しが元々不自然なのだ。
リアのマスターシリンダから、右回り1回転してスイングアーム沿いにホースが伸びている。

4GJ1の直前まではドラムブレーキだったので、ディスクブレーキに変更する際に従来のフレーム流用から無理やりの設計変更した結果こうなったらしいという話を聞いた事があるが、真偽の程は不明。

 

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今度はチェーンの洗浄。
RKノンシールの安物なので、気にすることなくドブ漬け。
洗浄油が無かったので、シェブロンで洗ってみる。

前回に続き、まるでシェブロンが何にでも使える万能オイルだと思われるかもしれないが、勘違いしないように。
作業中に灯油を買いにいくのが面倒だし、パーツクリーナーのほうがもったいないので、シェブロンを使っただけだ。

ワイヤーブラシでゴシゴシとこすって汚れを落としたら、パーツクリーナーで適当にオイルを飛ばして乾燥させる。
ノンシールチェーンでもちゃんと手入れをしていれば、シールチェーン以上の性能がある。



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次はリアブレーキキャリパーだ。
キャリパーガードを外そうとしたらヘキサボルトが固着して、いきなりナメた。

仕方が無いのでドリルでネジ穴をもんだら、なんとドリルビットが穴の中で折れた!
新しいビットに変えても折れたビットの欠片に先端が接触して削れない。
うーむ、こまったぞ。

できればネジ山を潰したくないので、何とかならんものかと30分ぐらい悩んだが、
最後はボルトの頭を削って接触面積を拡大させバイスクリップで掴んで回したら抜けた。



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砕いたボルト。
丸頭のヘキサボルトなので、本来はこんなトルクがかかっていないはずなのだ。
また固着したら嫌なので両方とも交換しておく。


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スライドピンを外してチェック。買ったときに自分で整備しているので特に問題なさそう。
交換するつもりだったキャリパーシール等も、フロント同様にまだ大丈夫っぽいのでこのまま使う。
これも部品はストックとなった。なんだか予定外だな。


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今回整備の重要部分、エキパイのオイル漏れを直す。
夏前に新品交換したばかりのガスケットを砕いた。
接合部にへばりついたガスケットを丁寧に削って落とす。
残っていると密着せずに排気漏れの原因となるので手抜きしないで頑張る。


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これを何度もやり直すと純正ガスケット代が勿体無いので、今回は万全を期す。
前回の教訓を生かすべく、肉厚の高耐熱シリコンガスケットを塗布する。
エキパイが高温になってもガスケットが焼けずに厚を保つのだ。
ホルツの安物は150℃でアウトだったが、今回は300℃までOK。



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マフラー側にもたっぷりと塗る。
20分ぐらいで初期硬化、24時間で完全硬化する。


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エキパイ側も緩め、位置を合わせながら装着。
ここまでやれば大丈夫だと思うのだが、これで直らなかったらお手上げだ。


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これで組み立て終了。


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洗浄済みチェーンを取り付け、チェーンルブを塗布する。
タイホーコーザイの高粘度白ルブである。

バイク用品のチェーンルブなどは、タイホーコーザイのような工業品メーカーのOEMです。
これも一応、バイク用って書いてある。


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修理完了しました。
24時間してガスケットが完全硬化したらテストランです。

結局一日仕事になってしまった。




前後足回りを分解して、追加の整備箇所が増えてきた。

特にガタは来ていないがフロント、リア共にベアリングを交換したい。

リアスプロケがやや尖ってきた。せっかくだしジュラルミンのかっこいいのにしようか。
でもNTBの純正互換なら¥2000で買えるし、それで十分だな。

リアタイヤD605が3部山といったところか。
またD605で十分なのだが、せっかくなので違うタイヤにしようか。



自分の手間はタダだと思っているが、こう色々作業すると部品代やら何やらで1万円ぐらいかかった。
うーむ、こんなもんかな。

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