XT660R フロントフォーク オイル漏れ その1

先週の北海道ツーリング、にて、大地に試されまくった結果、フロントフォークからオイルが漏れるようになってしまった。

というわけで修理してみました。


XT660Rのフロントフォークはパイオリ製43Φ正立フォークです。

2りんかんで純正部品をそろえます。

5VK-F3144-00 SEAL DUST ¥2,468 x2
4DA-23145-L0 OIL SEAL  ¥1,040 x2



パイオリの43Φなんてマイナーなフォークのせいか、ダストシールが非常に高いです。
2個で5千円なんて・・。
セローと比べちゃいけないのでしょうけど、たかがゴムシールとは思えない価格です。


非純正品のアフターパーツは無いものかと調べましたが、無駄に高いごく一部の商品を除き日本での販売はしていないようです。
海外でXT660Rはそれなりに人気があるようで、ヨーロッパや南米などでは安い純正互換シールセットがあるようです。

こんなものは工業規格製品なはずなので、産業機器部品として何処かで安く買えないのか調べました。
しかし、オイルシールというのはベアリング以上に形状や種類が豊富で調べ切れません。
素直に純正部品を買うしかありませんでした。



色々と調べたのですが、オイルシールは他車種と互換性があるようです。

内径mm×外径mm×高さ(内側/外側)
Φ43× 55mm× 9.5/10.5mm

ZZR1100 C/D
ZEPHYR1100
VMAX 93
GSX-R1100 89-90 (正立フォーク)
YZ125
YZ250 91-95
CR125 R 94-96
CR250 R 92-95


これらの車種のフォークはたぶんショーワだと思いますが、アウターチューブ内径が同じなら他メーカーのフォークでもシールに互換性があるんですね。
とはいえ、YAMAHA純正品も1個千円なので、カワサキやスズキの純正部品を買うメリットは特にありません。

なんとかしたいのはダストシールです。
ダストシールも43Φの他車種のが使えないのか試したくなりますが我慢しましょう。



諦めて、2個づつ約7千円も払ってシールをそろえました。
フォーク分解後の状況次第ではスライドメタルやスナップリングなど、更に交換部品が増える可能性があります。
部品代だけで1万円弱と考えるべきでしょう。





DSC04638.jpg

センタースタンドを立て、エンジンガードにジャッキを当ててフロントを持ち上げます。

DSC04640.jpg

タイヤを外し、ライト周りを分解します。
このタイミングでフォークのトップキャップを緩めておかないといけません。

DSC04641.jpg

フォークを抜きました。
ブレーキキャリパーをフックで固定します。

DSC04642.jpg

やっとフォークを分解できます。
これからオイルを抜いてバラしていきます。

DSC04649.jpg

トップキャップを外してフォークスプリングを抜きます。
不等ピッチでした。巻きが強いほうが上向きです。
オイルも真っ黒でした。

DSC04645.jpg

ダストシールは2本とも劣化して割れています。
フォークのOHなんて不具合が出ないとやらないでしょうし、相当の年月がたっていることでしょう。

DSC04643.jpg

インナーチューブに点サビが浮いてます。
汚れも結構ひどいですね。

DSC04648.jpg

#800ぐらいの耐水ペーパーにオイルを塗って磨きます。
これで大半の点サビや汚れが綺麗になります。
でも完全には落ちません。
日頃の手入れが影響するんでしょうね。


ここからが最大の難関です。

DSC04646.jpg

アウターチューブの底部にあるダンパーロッドの固定ボルトです。

フロントフォークの分解が出来るかどうかは、このボルトが外れるかどうかが全てです。
フォークの構造上、このボルトを回すとフォークチューブ内部のこのロッドが共回りしてしまいます。
しかも基本的にネジロック材などで固定されています。

レンチで回してみましたが、共回りして外すことができませんでした。



サービスマニュアルによる正規の取り外し方は、専用SSTを使って共回りしないように固定しながらボルトをまわします。

fo.jpg

ヤマハ純正特殊工具
521210.gif
90890-01460 ダンパ- ロツド ホ-ルダ- ¥11,970
521200.gif

90890-01326 T ハンドル ¥3,413

このボルトを外すためだけに専用工具を買う気にはなれません。


あほらしいのでTハンドルにエクステンションバーを2本つなげて、先にこれをつけます。
asutorofo.jpg
アストロプロダクツのフロントフォーク ダンパーロックソケットです。
特殊工具の汎用品。¥650ですよ。
めちゃくちゃ安いですね。


これで共回りせずに取り外せるかとおもいきや、43Φのダンパーにはサイズが合いませんでした。
ぐぬぬ、おのれ。

このアストロのソケットよりダンパーロッドの径が太いようです。
たぶん15mm以上ありそうです。
これより大型のソケットを探しましたが、どうやら流通していないようです。

やはり純正特殊工具の価値は高いものでした。


DSC04650.jpg

最後の手段です。
エアインパクトを使って一気にトルクを掛けます。
セローのフロントフォーク分解のときはこれで外すことができました。
コンプレッサーの圧を最大にして一気に掛けます。

その結果・・。













ダメでした。
共回りしてしまい全く外れません。



どうやら長い年月と共に固着しているようです。
何度インパクトをかけても、何時間かけても外れません。

フォークを組み戻し、フォークを縮めてスプリングでロッドにテンションを掛けながら回してもダメでした。



どうしよう・・。非常に困りました。
なんだかタイヤ交換の時と同じ雰囲気を感じます。


シール交換したいだけなので、シールだけ外す方法が無いかしらべたところ、フォーク内部を灯油等で満たしてキャップを締め、油圧プレス等でフォークを縮めて内部の油圧でオイルシールを押し出すワザもあるようです。
未確認ですがカワサキ一部車種などでサービスマニュアルに書かれている正規の作業方法らしいです。
非常に興味深い内容ですが、今は無理です。



仕方が無いから純正のSSTを1万5千円出して買うか?

しかし、純正特殊工具をそろえても、固着が酷くて外れない可能性がある。
そうなったときはもう手段がありません。

もっと強い圧を求めて電動インパクトでも買うか?
それとも油圧プレス機でも買うか?

だんだんと悩みの方向がおかしくなっていきます。



もう一人作業員が居れば、アウターチューブを引っ張りながらとかで何とかなったかもしれません。


朝から作業をはじめたのに気がつけばもう夕方。
さて、本当にどうしようかなぁ・・。

コメント

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Re: 北海道ツーリング

>koujiさん
大間まで自走とはすごいですね!
9月はもう寒いぐらいだと聞きましたが良い季節でしょうね。
お気をつけていってらっしゃいませ。

北海道ツーリング

やっと、自分も、北海道に行けます。仕事柄、7月8月、は、多忙なため、行ったことが、ありません、毎年9月頃に、行っています。9月頃になると、ホクレンフラッグは、ほとんど売れ切れ、それと、毎年、4号線を、使って、大間まで、行っています。昔は、商船三井フェリーを、使っていましたが、飽きました。やっと、9月5日から、行ってきます。

Re: かなり強敵ですね!!

>モンさん
強敵ですw
一人作業というのが辛いところです。
2名いれば引っ張りながらテンションかけられますし、うまく外れたかもしれません。
さすがにバイク寝かせて・・というワザはやりたくないですww

Re: タイトルなし

>だぁーさん
解決策はあるんですけどね・・、手間より費用が問題でして。

かなり強敵ですね!!

おおー!
インパクトでも外れないとはかなりの強敵?!(笑)
昔Betaでは硬い時は無理矢理アウターチューブを「ホムセン1cm以上ゴムをかました万力」で挟みフォークの真横に立ち、静かに目を閉じ「はああ~ゴゴゴゴ・・笑」と北斗のオーラ貯め、「フン!」と気合一発左手でインナーチューブ引っ張り瞬間、右手でインパクト引金を引くという奥義?か、
トップキャップを指で軽く締め直してブラケット部に固定かましてバイクを寝かし一気にアウターチューブ引っ張りインパクトで外した様な事も何となく記憶が・・・
いやいやしかし何年もブランク経つと現在色々と忘れてます私(笑

はむおさん
フロントフォークの構造すらわかってない自分ですが、厄介なものですね
でも、絶対解決策はありますよ^^良い報告待ってますね☆